二人三脚で作る人形アニメーション 創作の意欲は笑顔から
愛知県に住む72歳のクリエイターは、約10年前、人形アニメーションの作成を始めた。
約10年前、妻が脳梗塞で倒れた。動けない妻の代わりに、自宅の庭の様子をビデオに撮って見せたら、嬉しそうな表情を見せた。そこで、庭に来る鳥や、お見舞いに来てくれた方がくれたクマのぬいぐるみを動かしてみたらどうだろうと考えた事がきっかけで、すべて手作りの動物の人形が登場するアニメーション作りを始めた。
5回の撮影で1秒のシーンとなる。なめらかな動きになるよう実際に自分でそのシーンの動きを実際して確かめ、頭の中でイメージを膨らませて人形を動かしていく。そして撮った映像を確認し、パソコン上で自分がアフレコまでこなし、アニメーションが完成する。
それを妻に見せると、動く方の右手で車椅子の肘置きを叩いて拍手をし、嬉しそうな表情を見せる。夫のアニメーションは大好きだという妻。
夫も、人形の一部に妻のお気に入りの毛糸を使うなど心配りをしている。
それはクリエイターならではの柔軟な発想があってこそ。蓋を再利用したり、人形のボディとなる箱にかぶせる靴下をコーヒーで染めて茶色を作り出したり、物を見たら、そこからイメージが生まれてくるのだろう。彼は本当に楽しそうに製作をしていた。
「妻が病気になってから、夫婦の会話は減ったが、今は心で会話をしています」
普通の夫婦でも、出来ている人は少ないのではないか。ピンチをチャンスに変えた、彼の意欲と発想力に敬意を表したい。
自分の生活でも、ものの表層だけ見るのではなく、その中にある姿、奥にある可能性を透かして見て、活かせるようになりたいものだ。
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投稿者: bless 日時: 2008年01月26日 21:47 | TOPページへ ▲画面上へ
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