音楽家の人生
音楽家の生涯を少し紐解いてみると、波乱万丈の人生を送っている方が多い。
また、病気に苦しみながら、創作を続けた音楽家も多い。
一番有名なのが、ベートーベンだろう。
彼が生きたのは、市民革命の勃発した激動の時代。
また、私生活でも、誰に献呈したのかいまだわかっていない「エリーゼのために」のように、
実らない恋、そして30代になって悪化した難聴に悩まされた。
そして彼が32歳のとき、2人の弟宛に書いた書簡が、後に「ハイリゲンシュタットの遺書」と呼ばれている。
その中で、難聴を患ったことによる苦悩から自殺まで考えた、と彼は告白する。しかし、
「芸術が私を引き止めた。自分に課せられた創造を完遂しないまま、この世を去ることはできない」
(『ビジュアルで楽しむクラシック名曲案内』学研)
と書き、その後交響曲第3番など実り多い「傑作の森」に入っていく。
芸術は生活と無縁な崇高なものだけでは決してない。芸術家が、その人生において強く感じたものを音楽、絵画など様々な形で周囲に伝えようとしたものだ。
つまり、芸術は、その芸術家の生き様そのものとも言える。
そのベートーベンに心酔していたシューベルトは、31歳の短い生涯で膨大な作品を残した。
彼の亡骸は、敬愛してやまなかったベートーベンの墓の横に埋葬された。
今年、日本のGW中、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」というフランス発の音楽フェスティバルが東京と金沢で開催された。
そのテーマが、シューベルトとベートーベンだったのは偶然だろうか?
なんにせよ、自分の生きていたほんの一瞬の間にした体験、そこから生まれた感情を、後々の人々にも共感と感動を持って迎えられるような形で表現のできる芸術家を、私は心底羨ましく思う。
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投稿者: bless 日時: 2008年05月17日 20:22 | TOPページへ ▲画面上へ
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