甘い気分でワルツはいかが?
2月14日は269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ウァレンティヌスに由来する記念日とされ、世界各国様々な形で祝われています。
歴史を紐解いてみると、ローマ帝国にまで遡るのですね。ローマ神話では2月14日はユノ(Juno、ジュノ;ギリシア神話のヘラと同一視される)の日だったようです。ユノは家庭と結婚の神、ヨーロッパの言語で6月を指すJuneなどは6月を司るこの神に由来しているそうです。
さて、時のローマ皇帝は、恋人を故郷に残したまま出陣すると兵士の指揮が低下するという理由で、兵士の結婚を禁止していました。キリスト教司祭だったウァレンティヌス(バレンタイン)は秘密裏に兵士を結婚させましたが、捕らえられ、処刑されてしまいます。処刑の日は、ユノの祭日があえて選ばれました。
ウァレンティヌス(バレンタイン)司教に関する伝説は複数あり、没年が異なっていたり、細部が異なっていたりするものが複数伝えられているそうで、ローマ正教の定める典礼暦からは外され、今は恋人たちがそれぞれ個人的に祝う日となりました。
その翌日、2月15日は1867年にヨハン・シュトラウス2世が作曲した「美しき青きドナウ」が初演された日です。ワルツの代表作で、毎年1月1日に行われる、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートの定番曲でもあるとても華やかな曲です。ニューイヤーコンサートは世界に中継され、マイナス8時間の時差のある日本でも今年は黒柳徹子さんも司会に加わって放送されていました。
ヨハン・シュトラウス2世
「美しき青きドナウ」は発表される前年に祖国オーストリアがプロイセンとの戦争で大敗し、疲弊した国民を慰めるために作曲されました。そのため当初は歌詞をつけて男声合唱曲として書かれましたが、あまり評価が芳しくなく、管弦楽用に書き直したところ、人気を博しました。
さらに他国で高い評価を受けた事からオーストリアに逆輸入され、『第二の国歌』『シュトラウスの最高傑作』としての名誉を博するようになったそうです。
ニューイヤーコンサートでは、曲に合わせてウィーンの名所での男女の華やかなダンスシーンが挿入され、華やかな雰囲気を一層盛り上げてくれます。 バレンタインのお返しに、ワルツとはいかなくても、ダンスでもどう?なんて言える人は少ないでしょうね(日本じゃ、逆におかしいって)。
ところで、ニューイヤーコンサートのアンコールの定番といえば、ヨハン・シュトラウス1世の「ラデツキー行進曲」が代表的でしょう。ヨハン・シュトラウス2世の父親にあたり、ヨーゼフ・ラデツキー将軍を称えて作曲された勇壮な曲です。
いつもは客席に背を向けて仕事をしている指揮者が、客席の方に向きなおって聴衆に手拍子を促し、会場全体が一体となって盛り上がるのが最高のフィナーレです!
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投稿者: bless 日時: 2008年02月18日 10:37 | TOPページへ ▲画面上へ
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