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新世界

先日、西本智実「新世界」ツアー モンテカルロ フィルハーモニー・管弦楽団のご紹介をしましたが、そもそも、チェコに生まれたアントニン・ドヴォルザーク(18411904)が、なぜ「新世界」という、アメリカをテーマにした作品を作ったのでしょうか?

 (「新世界より」はドヴォルザークの交響曲第9番を指します)

    ドヴォルザーク     Antonín Leopold Dvořák

   

  それは、ドヴォルザークの才能はもちろんのこと、当時の世界事情によります。 

  1776年にイギリスの植民地から独立し、国としてのスタートを切ったアメリカでは、様々な分野で旺盛に他国から吸収し、さらに自国のidentityを形成しようという機運が高まっていったようです。 

  音楽についても、アメリカ人の作曲家を養成するためにナショナル音楽院が創設され、そこに講師として招聘されたのが、ドヴォルザークでした。 

  なぜ、ドイツ、オーストリアといった、著名なJSバッハ、ハイドン、モーツアルトやベートーベンらを輩出した国の出身者ではなかったのでしょうか?

  ドヴォルザークが活躍した時代は西洋音楽史で言う「後期ロマン派」の時代に当たります。当時、通信や鉄道網の発達によって、ヨーロッパはより近くなり、音楽家の活動も、ドイツ、オーストリアからさらに広がっていきました。 

すると国々で民族音楽や民族詩と結びついた民族様式(国民楽派)が登場し、音楽に新しい流れを作ったのです。

 

  ロシアではムソルグスキーやチャイコフスキーへと受け継がれたロシア国民楽派、チェコではスメタナ(「モルダウ」でおなじみ)やドヴォルザーク、ノルウェーではグリーグ、フィンランドではシベリウスと、自国の民族音楽や楽器を取り入れ、独自の音楽を発表し、それが結果的に各国国民の心を結びつけることにもなりました。 

 音楽の面では新興国であった当時のアメリカは、国民楽派の1人としてブラームスにも評価されたドヴォルザークを手本にしたいという期待があったのでしょう。 

 アメリカに滞在中、彼は黒人霊歌やネイティブ・アメリカンの音楽を高く評価し、それを自身の作品に取り入れるなど、積極的に吸収していったようです。 

  また、彼は汽車が大のお気に入りで、アメリカ招聘に応じたのは1869年に開通したアメリカ横断鉄道に乗ることができるというのも理由の一つだったようです。

 

  彼の交響曲第9番の第2楽章は、日本語の歌詞がつけられて唱歌「家路」として親しまれています。 

  他にも「スラヴ舞曲」など、独自でかつ一度聴いたら忘れられないような親しみやすさのある、ドヴォルザークの曲を、ぜひ聴いてみてください。

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投稿者: bless 日時: 2008年02月10日 02:42 | TOPページへ   ▲画面上へ

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この記事へのコメント

Med草子管理人さま、こんにちは。はじめまして☆
「Hiroko's Room 227」のHirokoです。

この度は「チャイコフスキー検定(初級)」にコメントを下さいまして有難うございました。5つ☆をつけて頂き本当に嬉しく思います。検定の事は友達から教わって「私も作ってみよう!」と思い考えた結果、チャイコフスキーを選びました。初級編は簡単に回答出来るよう、選択肢にちょっとお笑いが入ってます(笑) チャイコフスキーに少しでも興味のある方に挑戦して頂き、楽しんで貰えるようにしてみました。今、中級編を作成中なのですが、アップしたあかつきにはまた挑戦して下さるようお待ちしております。

コメントのお礼をどこに書いたら良いか迷い、チャイコフスキーの次くらいに好きなドヴォルザークの「新世界」と言うタイトルが目に飛び込んで来ましたので、ここにしました。

私のサイトではチャイコフスキーの他にも色々な作曲家、そしてバレエ音楽もたくさん取り上げてますので、宜しかったら一度いらして下さいませ。私もまたここに伺います。

投稿者: Hiroko | 2008年05月20日 12:05

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