「MASTER KEATON」50年の心象:Med草子

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「MASTER KEATON」50年の心象

MASTER KEATONChapter35.五月の恋

 

 主人公は50年前、自分の商家の前で、風にはためくこいぼり(吹流し)と、回転球のからからという音に惹きつけられて、じっと立っているのに気づく。彼はそのまま倒れてしまう。彼は虚弱体質だったのだ。彼は日本で働くイギリス人の昆虫学者。

 

 戦時下である事から、主人公である少女は彼と接する機会は少なかったが、1回だけ、彼の看護をしているとき、彼が「ふすまを開けてください」と言われた。すると、大空にはためくこいのぼりと回転球の音が聞こえてきた。「あなたのお兄さんから聞きました。こいのぼりは子供の健やかな成長を願って上げるそうですね。病弱な自分の親がそれを知ったら、きっと上げてくれるに違いありません」その後、彼は自分の故郷のことを話した。たった1回だったが、彼の空よりも、海よりも深く、やさしい青の瞳が、心に焼き付いていた。

 

 彼が回復して帰国してから、彼から何回も手紙が来ていたそうなのだが、彼女の家族はスパイ容疑がかかるのを恐れて巡査に渡していた。それを彼女は兄から、兄が亡くなる直前に聞かされた。

 

 そして約50年を経て、彼女は意を決してイギリスにやってきた。

 

 スリ犯をともに追う事になった平賀百合子(平賀・KEATON・太一の娘の行動力と、彼女の薙刀の技量で、彼女のかばんと彼へのお土産は無事帰り、彼の故郷に向かった。

 

 しかし、なかなか彼の家は見つからない。百合子さんは機転を利かせて、彼女の持ってきたこいのぼりを教会の屋根に上げてもらった。大空にはためく赤い鯉。

 もう空港に行こうとしたところ、彼の入院している病院から使者が来た。「彼の病室からこいのぼりが見えたんです」2人は病院に向かった。

 

 すると彼は車椅子で病院の入り口から出迎えてくれた。彼はやはり、優しい青い瞳と笑みをたたえて、「いつか出会って、故郷の小路を一緒に歩けると信じていました」とゆっくり言った。みんな自然に涙を流していた。私も。

 

 彼と彼女は、余生をこの彼の故郷で過ごす事を決めた。

 

 イギリスの美しい自然と心情、心象風景。ぜひご覧下さい。

 

 

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  DVD マスターキートン File11 Chapter No.21,22,35(五月の恋)

 

  なぜか収録されているChapterが連続していないようです。でも内容は一緒です。

  

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投稿者: bless 日時: 2007年11月10日 09:20 | TOPページへ   ▲画面上へ

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