04/11/2007 BS週間ブックレヴューより
主人公は後田義明として日本で生を受け、養子としてアメリカに渡 りスティーブとして生き始めるが、自分の出自に苦悩し始める。彼はアメリカに溶け込もうとし、穏やかな性格で、万能のスポーツ選手だった彼は人々から愛される。そして「ぼくはもう“よそ者”じゃない」と思うことが出来るようになったのだが、愛する恋人の父親から交際を反対され、それがもろくも崩れ去る。悩んだ彼は、アメリカ人としてベトナム戦争に従軍し、戦死する。
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●没後38年を経て紡がれる「誇り高き混血児」の秘話
後田義明は終戦直後の1947年、徳島県の山村で生まれた。
母親は日本人で父親はアメリカ兵。レイプによって芽生えた命だった。
自殺も考えるほど苦悩した末、母親の後田次恵は義明を生んだ。
だが、貧しい暮らしと忍び寄る差別の目に追い詰められ、
次恵は義明を手放すことを決意する。
預けられた先は、三菱財閥の令嬢・澤田美喜が私財を投げ打って
設立した“混血児のための孤児院”、
エリザベスサンダースホームだった。
「かあちゃん、絶対迎えに来るから」母子は指切りをして別れた。
ホームで伸び伸びと育った義明は、11歳でアメリカへと旅立つ。
義明は養子先で、スティーブ・ヨシアキ・フラハティという新しい名前を
授かった。ハイスクールではフットボールと野球の花形プレイヤー
として連日新聞を賑わし、女生徒たちの憧憬の視線を一身に集めた。
だが、21歳を迎えた時、彼が選んだ道はベトナム戦争への
出征だった。そしてスティーブは、ベトナムで散った--。
“神の手”が動き出すのは、スティーブの死後9年が経ってからの
ことだった。エリザベスサンダースホームを取り上げたドキュメンタリー
番組を、偶然、次恵が目にする。画面に孤児院を巣立って戦死した
スティーブの写真が映し出された。
次恵はその場に泣き崩れた。「この子だわ、この子が義明だわ……」
戦争で生まれ戦争で死んだヨシアキをめぐる物語には、さまざまな人間の運命が
奇跡のように絡み合う。人間とは、親子とは、友情とは、そして戦争とは--。
悲劇から紡がれる、感動のヒューマンストーリー。
エリザベス・サンダースホーム
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エリザベス・サンダースホームは、神奈川県中郡大磯町の児童養護施設です。
いきさつ
第二次世界大戦後の1948年に、三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎の孫娘である沢田美喜が、連合軍に取り上げられていた岩崎家の旧宅を募金を集めて400万円で買い戻し、そこを利用し孤児のための孤児院として設立された。
ホームは、戦後日本占領のためにやってきたアメリカ軍兵士を中心とした連合軍兵士と日本人女性の間に強姦や売春、あるいは自由恋愛の結果生まれたものの、両親はおろか周囲からも見捨てられた混血孤児たちのための施設であった(→血統主義)。施設の名前は、旧宅を買い戻すに当たって多額の寄付をしてくれた聖公会のある信者の名前から取られたものである。
聖ステパノ学園小学校
のちに、孤児院出身の子どもたちが、小学校、中学校に上がる年齢になって、「混血児」への周囲の偏見を心配し、学校生活との折り合いの問題などから、ホームの中に小学校、中学校も設立される。小学校は、1953年に創立され、沢田美喜の戦死した息子の洗礼名から、聖ステパノ学園小学校と名づけられた。中学校は1959年に併設された。
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投稿者: bless 日時: 2007年11月04日 21:38 | TOPページへ ▲画面上へ
04/11/2007 BS週間ブックレヴューよりを最後までお読下さいましてありがとうございます。
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