百寺巡礼 第1巻 (1) (講談社文庫 い 1-60) - 和書 - Med草子アマゾンショップ

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アイテム詳細

五木 寛之

講談社

グループ:Book

ランキング:65968

価格:¥ 590

発売日:2008-09-12

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カスタマーレビュー

すぐにでも、その寺を訪れたくなりますっ!  (2008-12-03)
文庫になったのを見つけ、本日購入した。
先ほどまでCAFEで読みふけり、たまらずレビューを寄せている。
まず、冒頭の「百寺巡礼の旅のはじめに」から、私は強く引き込まれた。
人生を4つの時期に分けるという古いインドの考えに触れているのだが、
読んでいて心休まり、その冒頭部分は、
まるで寺院へ向かう参道のような役割を果たしているかのように思われた。
本書は決して本格的な仏教本ではなく、
純粋に寺や仏像を好きである私達のような普通の人間に、手にとりやすいものとなっている。
読むほどに寺の美しさが伝わり、仏像との出会いに憧れを持たせてくれる。
仏像の拝観にあたり、作者は、
「ただその前に立ち、ああ、ありがたいな、という気持ちで拝むことが一番だろう。
いま、この仏様に会えてよかった、・・・・・と素直に思えることのほうが
大事なのではないだろうか。」と書いている。
それを読んで、私は、「あぁ、私のような拝観の仕方でもいいんだ」と安心した。
私は寺という空間そのものが好きであり、仏像を前に感動するが、
仏学には疎いし、美術的な批判も全くの個人的好みでしてきたからだ。
長くなったが、兎に角、
本書は寺院を身近なものにさせ、私達の目線でその建築の美しさを教えてくれる。
そして、すぐにでもその寺を訪れたくなる一冊である。
そうそう。
個人的には第5章にもある、秋篠寺がお薦めの寺だ。
ここの伎芸天は女性らしい肢体と、優しい表情が実に美しい。

文庫本で気軽に五木寛之流の解説の奈良の名寺に触れてほしい  (2008-10-05)
文庫になった「百寺巡礼」の第一巻・奈良編である。

元々は、テレビで30分番組として放送された内容を本にしている。
テレビでの「百寺巡礼」は、五木寛之が選んだ日本の100の名寺を
訪れて、五木さんの感性と薀蓄で印象を語るという内容でした。
この本では奈良の名寺の部分が取り上げられています。

30分のテレビでの映像と情報量を本にまとめるという制約はあるものの
写真なども挿入されており、初めて見た人でも、十分、その寺の魅力を
味わえるようになっている。

文庫本化されたことでもあり、いままで、「百寺シリーズ」に縁の
なかった人に手軽に気楽に手に取っていただきたい。

五木の子守唄か?  (2008-09-19)
 五木寛之の小説は60年代後半の「デラシネ」「さらばモスクワ愚連隊」「青年は荒野をめざす」あたりまでをピークに、早くも息切れがしていたように感じる。それからの「青春の門」になってくると、出版社に急かされて書かざるを得なくなってきた状態のもと、軟弱傾向がモロに出て来て、私はこれ以降のものはエッセイ等も含めてほとんど読んでいなかった。ましてや、ここ数年の「癒し系の五木本」はまったく目を通していない。

 最近の「五木本」に余り関心のなかった私がこの文庫を手にしたのは、昔から何度か行ったことのある奈良のお寺が書かれているから、という単純な理由からである。単行本が余り売れなかったのかどうか知らないが、早くも文庫になって再発された「百寺巡礼」の第一巻・奈良。お寺巡礼ということに名を借りた五木自身の身辺雑記帳以外の何物でもないような気がする。

 肝心のそれぞれのお寺の建物、宗派、仏像等々の概況は、そこそこにあるパンフレット等の領域を出ていない。五木はこれらの面はまったくの素人なので、それも仕方ないことだが、計画通りの絶筆中、龍谷大学で少しは仏教を勉強したなら、もうすこし踏み込んだ見識なるものを展開して欲しかった。
 直木賞作家という「カンバン」で、我々が普段接することすらできない寺の高僧等々に話を聞いてもらいたかったというのが正直なところ。中宮寺の半跏思惟像の足の裏を見て、「実はオレも偏平足なんだ!」なんて、恥かしくもなく、長々とだらだらと書くこともないだろうに。