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Dean R. Koontz
大出 健

朝日新聞社

グループ:Book

ランキング:2147

価格:¥ 756

発売日:1996-07

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カスタマーレビュー

娯楽なのに「けだかい」。  (2008-10-21)
 クーンツの言わんとすることに大賛成。娯楽作家なのに芸術家で職人で「けだかい」。それでいて、赤裸々に「生活する」ことも書いている。サンプルは娯楽小説(自身の)が豊富に掲載されており、具体的で、わかりやすく、説得力がある。さらに、エンターテインメント職人が書いているから面白く、本を置かずに一気に読める。また米国Creative Writingの流れをくむような練習も、パソコンの前で実際にやってみたくなる。おもしろそうなのだ。

 私が彼を好きなのは、言っていることが「けだかく」て、このような気持ちで書かれた小説は、娯楽だろうが何だろうが、人生の時間を使って「読む価値がある」と思うからだ。

 ◆SFやミステリーやファンタジーなどの「ジャンル小説家」を目指すのではなく、ジャンルを超えた「小説家」をめざせ(より多くの人に読まれる、より高度な作品を)。

 というのは、本気でSFやミステリー作家をめざしている人を軽蔑しているわけでなく、そのジャンルの人にも丁寧にアドバイスをしている。

 ◆小説家の経験とは「読んで読んで読みまくり」「書いて書いて書きまくる」ことに尽きる。というのは説得力がある。「マンガを読んで小説を書こう」というのよりも、ずっと説得力があり、効率も良いだろう。

 この本は役に立ち、小説家としての「けだかさ」を備え、同時に小説家で生活していくことにも焦点を当てた、具体的な例が満載されている。エンターテインメント小説を真剣に目指す全ての人に勧められる。

「費用対効果」  (2008-10-20)
私は小説かきではないが、仕事上、物語を綴る事を決意し、この本を手に取った。
「小説」ではなく「物語」を作りたい場合、本書の第4章が非常に参考になる。
しかしながら、その他の章については、本当に小説書きのための指南本となっている。

出版社の事情、それもアメリカの事情を語られても私にとっては全く意味がないし、
有名な著書などを頻繁に、それも膨大に紹介されてるが全く持ってリテラシーが追いつかず、
途中から「これは自分には必要がない!」と思われる部分は読み飛ばし、後半はほぼ流し読みとなった。

とは言うものの

・プロットの組み立て方
・動機のつけ方

上記2点が私個人には非常に参考になり、その他、どの分野にも応用が利くアドバイスも多数見受けられ、
あなたが今現在抱える問題解決の糸口を本書の何処かしらから見出せる可能性は高い。

私は小説書きではなく、小説書き向けに書かれた本としてどう評価すれば良いかは分からないが、
私個人にとって役に立ったか否かという視点から、第4章が星5つ、その他すべての章の総合が星3つと言った所だ。

ただし、この本の値段は788円であり「物語の作り方」の定番となっているガルシアの本は3000円を超える。
ガルシアの本も大変参考になったが、指南本としてこの値段は破格だと思われるので、星5つをつけておきたい。

私には大味でした  (2008-09-21)
 日本で、日本語によるよい小説を書き評価されたいと思うなら、この本はさほど役に立たないでしょう。
 ハリウッド映画に代表されるような、ヒーロー、ヒロインがいて、危機とアクションと裏切りと脱出と勝利が盛り込まれた小説を書きたい向きには、参考になるかもしれません。しかし、そうやって書いたものがベストセラー小説となるかどうかは、この本の内容にあまり関係ないような気がします。
 ベストセラー小説家が書いたエッセイとして読むのなら、おもしろく読めるかもしれません。私は200ページ過ぎた辺りでついに投げ出し、これを書いていますが。それでも、タイトルは「アメリカ流ベストセラー小説の書き方」とか「アメリカ人読者が求める小説の書き方」とか「ハンバーガーの作り方」などにするのが、良心的というものでしょう。

物書き以外の人にも  (2008-07-19)
小説家以外の人もそれなりに参考になるここを書いています。
特に、プロの姿勢というのはどんな仕事にも通じることでしょう。
まぁ、今は携帯で恋愛ものを書くだけでバカ売れするでしょうが・・・。

筆者にぜひ、日本でベストセラーになっている「恋空」や「赤い糸」を読んで感想を聞かせてほしいです。

これ一冊で十分です  (2008-06-10)
自分でも小説を書き、何冊かこの手の本を読んでみたのですが、最初にこれを手にとっていれば、余計な出費は避けられたでしょう。

他の本が、精神論に傾倒しているのに対し、本書は技術的なことも惜しげもなく教えてくれます。しかも、ほとんどが理にかなっており、分かりやすいです。

ちょっと残念なのは前半部分が、アメリカの出版事情に対する解説で、日本人である私にはあまり興味を引かれませんでした。

色々な解説書を読んだ身として、他の人も余計な出費をしないよう、それらの解説書で重複してるところを列挙しておきます(つまり重要なところです)

・最初の三ページ、三行、いや、一文目が重要。編集者や下読みも人の子です。つまらない作品は三ページで見きられてしまうそうです。小説は漫画と違い、一冊読むのに数時間、数日かかります。私たち自身もつまらない作品を最後まで目を通すことがないように彼らもまたその義務はありません。竜頭蛇尾でもいいから、とにかく、序盤からぐいぐい読者を引き込むないようにすべきだそうです。

・とにかく読みまくること。良い作家というのは例外なく良い読者でもあります。これはどんな解説書でも、あるいは作家がアドバイスを求められたときでも必ず帰って来る答えです。

・とにかく書きまくること。これも上記と同様ですね。絵画のデッサンと一緒で常に書きまくるしかありません。好きな作家の本を丸写しにすると、文章力がアップする、という話もよく聞きます。

・礼儀をわきまえること。これは本書ではなく、日本の解説書によく書かれています。新人賞に送るとき、宛名に御中と添える、規定通りの書式で送る、余計なものを付けない、余計なことを書かない、当たり前のことのようですが、それができない人が多いそうです。

上記がよく解説書に載っていることですが、先ほどもいいましたが、本書は技術的なことも分かりやすく解説しているところに感銘を覚えました。
おそらく、あと数世紀は小説の作法も変わらないでしょうし、余計な出費をするくらいなら、本書を買うだけで宜しいかと思います。

ただ、他書の一部には下読みさんや日本の出版界の裏側が覗けて、作法としては参考にならないが、読み物としておもしろいものが散見しましたので、まったくの無駄、というわけではありませんでした。